シリアルや健康パンで注意すべきこと

2022年6月8日

6/3投稿ブログの「発酵性食物繊維の豊富なパン」で小麦ブラン(ふすま)の健康機能性を紹介しましたが、気になることが一点ありますので補足説明をしておきます。小麦ブランの外皮に多く含まれる不溶性食物繊維の一種,アラビノキシランは腸内環境を改善する発酵性食物繊維としてその有用性に光が当てられていますが、注意すべきことは日本でシリアルや菓子・パン用に使用される小麦の90%はUSA, カナダ,オーストラリアからの輸入品であるということです。

 

海外から輸入される農産物は”食中毒の防止,品質の保持,効率的に農産物を輸出する”といった理由から、海外で収穫された農産物はカビや虫の繁殖を防ぐために防カビ剤や防虫剤が使用されます。これが『ポストハーベスト農薬』といわれるもので、疫学的には人体に悪影響を及ぼさないという範囲でその使用が認められています(厚生労働省)。ただ100%影響がないという保証はなく、人類が食糧危機に陥らない範囲で過度な規制はしないという暗黙の社会的了解も背景にあるように思います。

 

私のような身体や頭脳の成長が終わり衰退していく人間にとっては多少の化学物質が体内に入り、遺伝子を傷つけても成長にさほどの影響はありませんが(がん発症のリスクは高まるかも知れませんが…)、母親の胎内にいる赤ちゃんから高校生くらいまでの成長期にはできるだけ遺伝子の損傷を避ける配慮が必要ではないかと最近は強く考えるようになってきました。

 

ブログを読んで頂いているお客様と共有したい主張は、以下の内容です。

 

日本では収穫後にポストハーベスト農薬を使用することは法律で禁止されています。小麦ブラン(ふすま)を健康食品として利用するのであれば、海外産の小麦ブラン(ふすま)を使うのではなく、国産小麦のブランを使うべきではないでしょうか。国内産の小麦ふすまは主に家畜の飼料として利用されています。ポストハーベスト農薬のかかった海外産の小麦ふすまを日本人が食べることに疑問を感じます。朝食の食卓にのぼる各種シリアルやパンに使用している小麦ブランは、国産小麦のふすまを使用すべきと私達国民一人ひとりが声を大にして訴えるべきではないでしょうか。

 

 

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