2種類のカンパーニュ食べ比べ
先週11/1(日)に焼いた2種類のカンパーニュを食べ比べしました。”カンパーニュ”の意味はフランス語で『田舎』,”パン・ド・カンパーニュ”は田舎風フランスパンの意味で、大きく丸い形に焼いた素朴な味わいのパンを指します。つまり、パン生地を作る酵母や小麦粉の種類に厳密な定義はなく、ヨーロッパの農村地帯で焼かれる大型の丸い形をしたパンはすべて”カンパーニュ”と言って差し支えありません。アンリエットでもシンプルな単純系のフランスパン生地で焼くことが多いのですが、最近は複数の酵母と穀物粉を活かした複雑系のパン生地に凝っています。どのような酵母と穀物粉を使用しているのかはちょっとした秘密ですが、その配合比率がピタリとハマると驚くような滋味深い味わいを醸し出します。
先週11/1(日)にお出しした”ミックスフルーツカンパーニュ”をお買い上げになられたお客様は、いかがでしたでしょうか。私たちは実はこの余り生地でドライフルーツやナッツ類を入れないプレーンな”シンプル系カンパーニュ”も焼いて、比較しながら食べました。ミックスフルーツカンパーニュは”複雑系カンパーニュ”で、シュトーレンから砂糖の甘さを抜いたような美味しさを楽しみました。
ところが余り生地のプレーンな生地で焼いた”シンプル系カンパーニュ”は、もっと驚くような美味しさでした。数種類の穀物粉を数種類の酵母で複雑発酵させたパンは、噛むほどに滋味深い味わいを醸し出します。次回も同じ味わいが出せるかどうか自信はありませんが、近いうちに(来週か、再来週?)焼く予定です。いくら言葉で美味しいと書かれても、実際に口にしないと信用できないですよね。パン作りの楽しさは、同じように作ったつもりでも異なった出来栄えになることや愛情を注げば注ぐほど酵母たちも良い仕事をしてくれます。パン作りを突き詰めた人は、酵母室でクラッシックの歌を歌ったり、モーツァルトの音楽を聞かせるようなこともされています。私も自家製酵母作りには水道水は使わずに、”天然水(ミネラルウォーター)”を使い、最後に一言『美味しいパンを作ってね!』。
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