低糖質パン

<低糖質パン開発の歩み>

2013年から筑波大学附属病院病態栄養部のご指導を受けながら、安心・安全な自然派素材を用いて「食物繊維やミネラル分の豊富なカロリーオフ低糖質パン」の開発に取り組み、その成果を2015年7月,第14回日本GI研究会で発表しました。しかしその当時の検討内容は、カロリー,糖質ともに下げたいという開発意図のため、結果的に十分な低糖質化を図ることはできませんでした。

 

その反省に基づいて2016年から、製パン材料の選定と配合設計を全面的に見直し、2年間の研究・開発期間を経て、難消化性デキストリンや増粘多糖類の添加物を用いず、低糖質の天然素材と天然酵母発酵技術を駆使することによってパンとしての美味しさを兼ね備えた低糖質パンを2種類,可食部100gあたり糖質5g以下の『スーパー低糖質パン』と高β-グルカン大麦粉を配合した同糖質10g以下の『マイルド低糖質パンⓇ』の開発に成功しました(特許第6435447号)。

 

低糖質パンの食後血糖評価について、城西大学薬学部教授金本郁男先生との共同研究を通じて、食後血糖スパイク抑制効果やセカンドミール効果を夫婦で血糖測定評価試験を行いました。本研究成果は、2017年7月9日,第16回日本GI研究会で発表しました。

 

金本先生との共同研究成果は、日本栄養・食糧学会誌(第73巻第4号133-140, 2020)に論文掲載され、食後血糖抑制効果がエビデンス(科学的根拠)をもって認められました。―『低糖質パンの摂取がセカンドミール摂取後の血糖値に及ぼす影響』第一著者;城西大学薬学部医薬品安全性講座教授金本郁男先生―

 

さらに低糖質パンの普及を図るために、2017年7月に『日本低糖質パン協会』を設立しました。

 

 

(食品化学新聞社発行 月刊フードケミカル 2022年8月号掲載記事の1page 目)

 

つくば市産業振興課の支援を受け、AACCi(国際穀物科学学会)主催の国際会議,”Cereals & Grains 18 ”(2018年10月,London/UK)にて、マイルド低糖質パンの開発結果をポスター発表しました。また世界の健康パン市場動向を調査できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

<最初に取り組んだカロリーオフ低糖質パン開発の歩み>

2013年から筑波大学附属病院病態栄養部のご指導を受けながら、安心・安全な自然派素材を用いて「食物繊維やミネラル分の豊富なカロリーオフ低糖質パン」の開発に取り組み、その成果を2015年7月,第14回日本GI研究会で発表しました。しかしその当時の検討内容は、カロリー,糖質ともに下げたいという開発意図のため、結果的に十分な低糖質化を図ることはできませんでした。

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